【額賀澪】(ぬかが・みお)
行方市出身の若手小説家の【額賀澪】(ぬかが・みお)が
「第22回松本清張賞」と「第16回小学館文庫小説賞」『ヒトリコ』をダブル
受賞されました。
「松本清張賞」受賞作は『屋上のウインドノーツ』で自身の出身校「麻生
第一中学校吹奏楽部」での活動が主となった青春小説になっています。
【額賀澪】(ぬかが・みお)がW受賞する!
「第22回松本清張賞」に『屋上のウインドノーツ』が選ばれました。
21日に東京都内でおこなわれた会見で「この賞の名前に恥じないように
頑張っていきたい」と喜びを語っている。
24歳で華々しいデビューされた今最も注目される
新人作家【額賀澪】(ぬかが・みお)です。
贈呈式は、7月上旬に東京都内で開かれる。
茨城県行方市、全国高校文芸コンクールで優秀賞を取ったのを
きっかけに「物書きになりたい」との思いを固められました。
日大芸術学部文芸学科に進んだ。
現在、都内の広告代理店に勤めながら執筆を続けている。
松本清張賞への応募は初めてです。
大学の恩師からは、「自分のルーツを探れ」との助言を受け
吹奏楽部で、打楽器を担当していた中学時代の体験を書いていったそうです。
今後については、「これまで作品の主な登場人物は、私と一緒に歳をかさねて
きたようなところがあるので、次は社会人の物語を書いていきたい」と胸の内を語っている。
2作品とも、中高生を描いた青春小説になっている。
『屋上のウインドノーツ』 一部作品の紹介
「みんなとつながることができない」私立中学3年生の給前志音(きゅうぜん・しおん)
これまで勉強にスポーツ、人間関係さえ唯一の友達、青山瑠璃に頼り切って生きてきた。
離れていた父との再会をきっかけに、あえて友達がひとりもいない県立高校への進学を決意。
しかし志音の父はその後、過労が原因で急死する。
父の遺品の中からドラムと「志音、大志を抱け」と書かれた日記を見つけた志音は
ひとりドラムの練習を始める。
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「学校に行きたくないな」と思った時は、「ヒトリコ」を読んでほしいと語っている。
青春時代に感じていた事が、今考えたらなんでもない事なのに、その当時は
真剣に一筋に考えてしまう所がある。
若さって純粋なので、真剣に一筋に考え込むことがあるのです。
人年とれば、世間がある程度わかってくるので、考え方が変わるものなんでしょうね?
『ヒトリコ』一部作品の紹介
深作日都子は小学校5年時、教師から金魚を殺した濡れ衣を着せられ
熾烈ないじめの対象となった。
その時から日都子は、誰にも心を閉ざし、「みんな」に加わらない「ヒトリコ」として
生きていく決心をする。
田舎の小学校の生徒たちは、そのまま中学校へ持ちあがる。
ヒトリコの心の支えは、ピアノとピアノを教えてくれる偏屈なキューばあちゃんだけ。
合唱の盛んな中学では生徒の間にカースト制度が生まれ、激しいいじめや陰口が横行する。
「みんな」に属している限り生徒間の闇は続く・・・
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